多様な菌が集まって群れを作っているのが「腸内フローラ（腸内細菌叢）」です

腸内には200種類・100兆個の細菌が…といっても、ただ多くの細菌が漂っているわけではなく、多様な菌が集まって群れを作っています。

その群れを「腸内フローラ（腸内細菌叢）」といいます。

腸内フローラを作っている腸内細菌の種類や構成は人によって全く違います。

腸の中の善玉菌と悪玉菌は、健康な人なら善玉菌が優勢に保たれています。

ところが、この2つは常に綱引きをしているような状態で、どちらかが増えれば片方は減少する、バランスの崩れやすいものなのです。

このバランスを維持して善玉菌を優勢にしておくことは、体にとって大変重要です。

腸内フローラはただの細菌の集まりではなく、人間の「健康」や「寿命」にまで影響すると言われています。

例えば、人間の体をがんや病原菌から守っている「免疫細胞」は、その60%が腸で待機しています。

そのため、腸内で悪玉菌が増えると免疫細胞の力も弱まり、全身の免疫力が低下、病気にかかりやすい状態になってしまいます。

また、腸は脳に次いで神経細胞が多いため、腸の動きは感情にも影響を与えると考えられ、腸内細菌をうつ病の治療に使う研究も始まっています。

既に30以上の病気で腸内フローラとの関係が見つかっています。

他にも、腸内フローラのバランスが崩れることで… 既に30以上の病気で腸内フローラとの関係がみつかっています。

など、様々な弊害が引き起こされます。

腸内フローラの研究は近年始まったばかりですが、美容・医療・健康の分野で非常に注目され、アメリカでは健康な人の腸内フローラを患者の腸に移植する「便微生物移植」という治療が行われているほどです。

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